福岡市、清掃工場や水道施設の課題をAIで解決する実証プロジェクトを募集

2024.02.22 Update

エリマネ まちづくり

福岡市、清掃工場や水道施設の課題をAIで解決する実証プロジェクトを募集

福岡市はこのほど、清掃工場や下水処理場、浄水場などにおける課題をAIの活用によって解決するアイディアの公募を行いました。募集されたのは、ゴミが正しく分別、搬入されているかを検出する仕組みや、ゴミの焼却による排ガスからCO2を分離・回収する方法など「プラントテック」に関する6つのテーマです。どのような公募だったのか、紹介します。

 

「プラントテック」に取り組む6テーマを募集

福岡市は、社会課題を解決するために「mirai@(ミライアット)」という窓口を設けて、AIやIoTといった民間のノウハウを活用して公民連携を推進することを目指しています。

今回、「mirai@」で募集が行われたのは、清掃工場(ごみ焼却場)、水処理センター(下水処理場)、浄水場、ダムをフィールドとして、先端技術の活用やカーボンニュートラルへの対応、施設の魅力を向上するのに役立つ「プラントテック」に取り組む実証実験プロジェクト。募集テーマは次の6つで、2024年2月22日まで募集が行われました。

画像認識AI等を活用した搬入不適ごみの検出

市のごみ焼却場では、職員による搬入ごみの監視・検査を行っていますが、リチウムイオン電池やガスボンベなど、搬入してはいけないごみを検出できず、火災や機器の故障が発生してしまうことがあります。こうしたトラブルを避けるため、画像認識や重量・音・磁気などのセンサー技術を活用して、ごみの分別の精度を向上させるプロジェクトが求められます。

ごみ焼却による排ガスからのCO2(二酸化炭素)回収

可燃ごみの焼却で発生するCO2排出量を削減するため、ごみ焼却場の排ガスに含まれるCO2を分離・回収する際の回収効率やコストなどの課題を研究します。

下水放流発電

市内6箇所の水処理センター(下水処理場)における水の流れを利用してエネルギーを創出するプロジェクト。センター内に水力発電設備を設置するためのコストや課題、発電した電気を自家消費する仕組み、市民に親しんでもらうための工夫などが求められます。

入退場管理システム

セキュリティ向上や来訪者の利便性を高めるため、下水処理場の入退場における顔認証や車両認証による業務効率化、入退場管理のデータ化、電子掲示板による誘導などの取り組みが求められます。

スマートグラス等を活用した設備の維持管理における遠隔作業支援

離島や山間部などの水道施設において、大雨や台風などの突発的な事故対応を経験年数の若い職員でも安全に対応できるように、スマートグラスなどを活用して遠隔地から支援する仕組みについて考えます。

⑥XR(クロスリアリティ)等を活用した施設見学

市民の上下水道に関する理解を深めてもらうため、プロジェクションマッピングやAR(拡張現実)、VR(仮想現実)、スマホアプリなどを使ったイベントや施設見学などの企画を通じた効果的な啓発方法を検証します。

 

公民連携のワンストップ窓口「mirai@

(『mirai@』の役割。出典:福岡市WEBサイト

 

市では、多様な市民ニーズに応えながら行政サービスを充実させるために、AIIoTといった先端技術を活用することを目指しています。社会課題を解決するために民間のノウハウを活用し、公民連携を進めるためのハブとして設けられたのが「mirai@」です。市の窓口となって民間による提案を実現するためのサポートを行っています。

今回募集された6テーマは、市民生活を支えるごみ焼却場上下水道施設にスポットを当てたユニークな取り組みです。民間の柔軟なアイディアによって、DXやカーボンニュートラルが進み、より魅力的な施設になることを願っています。

(参考:https://www.city.fukuoka.lg.jp/soki/kikaku/mirai/themekoubo_planttech.html

制作:office SOTO 山下幸恵 Facebook